君と恋の歌


「ハルさーん」


「ん、なに?」


奥の方からタイミング良く透き通った声が聞こえた。

一瞬だった。

一瞬で俺は、その声に引き込まれた。


「お酒のみたいなー」


「だめだって。あと1ヶ月我慢」



ハルさんの知り合いならお酒は飲まないって人も来るから不思議ではないけど…。


彼女の雰囲気はバーにぴったりな落ち着いた雰囲気で、とても未成年にはみえない。


「大人はお酒のんで嫌なこと忘れられるんでしょ~?空も飲みたい…」