つけ終わると、空ちゃんがもう一度椅子を回転してこっちを向いた。


「どうですか?」


「うん、すごい似合ってる」


「ホントですか!ありがとうございます。ずっと大切にします」


そう言って空ちゃんが笑うと、1年の疲れが一気に消えていく気がした。


「ほら、イチャイチャしてないで空ちゃんも飲みな?」


「うん!ありがとう!」


そんなことを言うから、アキを軽く睨むとイタズラっぽく笑った。