君と恋の歌


「おう、おつかれ空太」


「うん」


いつも来てるバーに行くと、高校の先輩のハルさんがいつものようにいた。



ここは、ハルさんが開いた小さなバーで、目立たないところにあるから飲みやすいんだ。


「あれ…先客?」


いつも俺が座る一番奥の席に、すごく姿勢のいい女性が座っている。



仕方なく違う席に座って、小声でハルさんに聞くと「俺の友達」と言って俺にジントニックを出した。