そりゃあしたいけどさ。 結婚の前に付き合ってる人すら俺にはいないんだから。 准くんみたいにかわいくて人懐っこいタイプなら彼女なんてすぐできるんだろうけど。 「俺はまだまだかな。」 「ふーん、まぁ空太の彼女なんてきっと大人でキレイな人なんだろーなー」 「ははっ」 今まで付き合った人、みんなそんな感じだったもんな。 「おつかれ」 俺は軽く手を上げて楽屋を出た。 このときはまだ知らなかったんだ。 今日この日が、俺の運命の日だということを…