「…して。空から」


空は顔を上げて、俺の顔に近づいた。

「目つぶってよ。」

「やだ」

「やだじゃないの」


空に近距離で迫られ、素直に目を閉じるしかないと感じる。


こんなに近くで空をちゃんと見るのは初めてかもしれない。


そんなことを思ってから目を閉じた瞬間に、空の唇がゆっくりと触れた。


一瞬で離れようとする空の頭に手を回し、もう一度唇を重ねた。