空は、俺に一度も不満を言わずに待っていてくれた。


車を駐車場に止めて、あくまでも落ち着いてエレベーターに乗り込む。


26...27...28


エレベーター内の数字が最上階をさし、開いた瞬間にフロアに出た。


はやく…


エレベーターをおりてすぐ、空の部屋のドアの前にたち、一度深呼吸をする。


ピンポーン


インターホンをならすと、すぐに走る足音が聞こえて勢いよくドアが開いた。