「空ちゃんから、空太の気持ちががそう簡単に離れるってことはないよな」 「当たり前ですよ。俺は空が俺を好きでいてくれるより空を好きな自信があります」 そう言うと、ハルさんは“わかってるよ”と言いながら笑った。 「とりあえず責任持って連れて帰ってね」 「はい」 空が飲んだ酒の代金を置いて、俺は空を背中に背負って店を出た。 空の温もりが、背中に心地よく伝わる。