『空、好きだよ』 『相手が空だからしたくなるんだよ』 今までの、空太の甘い言葉が今は全部冷たく思い出される。 気持ちを落ち着かせるためにお湯に浸かり、すこし長湯をしてから上がった。 ドアを開ける前に深呼吸する。 そして、取っ手に手をかけてわざとらしいような笑顔でドアを開けた。 「ごめん、遅くなって…って寝てる…」 こっちがこんなに勇気を出して出てきたというのに…。