思わず声にしてしまうほどの冷たさに、驚いて腕を離す。
「待ってね、今暖房つけるから。…空も今帰ってきたんだ」
そう言いながらリビングに向かおうとする空の腕を空太が掴んで、あっという間にその腕に包まれた。
「…いいから。ちょっとだけこうしたい」
いつもより少し低いその声に、すごくドキッとしてしまって、私もぎゅっと抱き締めた。
空太の匂いと温もりに包まれると、いつも思う。
この人の隣にいてもいいんだって思えて、すごく安心するから。
私は空太さんとしばらくそのまま抱き締めあって、なにも言わずに幸せを感じていた。
