君と恋の歌


一樹さんは、私の隣に座ってよくわからない名前のお酒を頼んだ。


あ…

そこ、空太の席なのに。

なんて決まってる訳じゃないのに、いつも二人で座る席を意識してしまう。


「あ、一樹さん。そっちの方に座りませんか?」

「…ん?なんで?」

「えっと…」


空太の席だから、とは言えずに黙り混むとハルさんが笑って言った。


「さっきから寒いって話してたんだよ。こっちの方が暖房の風くるから」