君と恋の歌


俺の言葉に、空が黙って俺を見る。


いつもなら迷いなく空を抱き締めているのに、今日はわがままを言いたかった。


「今日は空が抱き締めて」


「えっ」


戸惑う空をじっと見つめると、空がゆっくりと腕を伸ばした。


小さな腕が俺の背中にまわって、空の温もりを感じた。


空はなにも言わず、少し力強く抱き締めた。


俺の胸に顔をうずめる空がかわいくて、俺も空の背中に腕をまわした。