君と恋の歌


拗ねたように言う空。

空はなんにもわかってない。


アキのことは“アキ”とか呼ぶのに、俺はそれ以下か。


なんて、思っても仕方ないんだけど。


「俺は、それがいいの」

「…だめ。考えておいてね」


ちぇっ。

空はソファの隣に座って、雑誌に目を向けた。

俺も諦めて手元の本に目を向ける。