この言葉をどれだけ待っていただろう。 なんども空を思っては忘れようとし、気づけばまた思っていた。 「空太さん、話したいことがあるの」 「…うん。全部きかせて」 空の腕が離れ、ベンチに座った。 自販機で温かいミルクティーを買って渡すと、空は飲まずに手を温めた。 そして空は、俺にすべて話してくれた。