そんなことを言いながら、お酒を飲んで俺は35歳を迎えた。


「ねぇ、知ってる?」

「ん?」


おそらくアキの友達だろう女性が、俺に絡んできた。


「ここの近くの公園にね、すっごくキレイなイルミネーションがあるの」


「へぇ、そうなんだ」


正直、一人でイルミネーションに行く趣味はないし、興味もない。


「カップルで見るとね、幸せになれるんだよ~」

「ふぅん」