「あっ、もうこんな時間。明日もお仕事ですよね?」


「うん、そろそろ帰ろうかな。明日は昼からだから大丈夫。長居してごめんね」


「空は大丈夫ですよ」


立ち上がって玄関に向かうと、後ろから空ちゃんがついてきた。


「遅くまでごめん。じゃあ」


「さよなら、おやすみなさい」


玄関を出て扉がしまると、急に辺りが静かになったようだった。