君と恋の歌


気になって仕方がないのに、それ以上聞いてはいけないような気がする。


「それまでに考えておくね」

「うん」


俺と空の会話を聞いているハルさんが、楽しそうに静かに笑う。


言い返したいところだけど、みっともないからやめておこう。


「俺さ、明日から撮影で京都に行くからさ、8日とかでもいい?」


「あ、ちょっと待ってね」


スケジュール帳を開いて確認し、空が8日のところに赤い丸をつけた。