────────── 「こんばんは」 「あ、空太さん!使ってくれたんですね!」 次の日、仕事が終わってバーに行くと、すぐに空が俺に寄ってきた。 俺の首に巻かれた真っ白なマフラーは、空が昨日くれたものだ。 「やっぱりふわっふわ~」 マフラーに手を伸ばして触る空から、すごく甘い匂いがする。 「空、なんか食べた?」 「うん!ハルさんが、今日はお酒飲まない代わりにお酒入りのチョコあげるって」