そうこうしているうちに、ゆっくりとエレベーターが動き出した。 「あ…」 「良かったね」 無言でうなずいた空は、ふぅと小さく息を吐き出した。 「申し訳ありませんでした。」 「いえ、大丈夫です」 係員の人が頭を下げて、俺も軽く頭を下げると、空も隣で深く礼をした。 「さ、帰ろうか」 「うん」 夜も深まり、空はあんなことのあとだというのに、車に寝ると眠たそうにしながら耐えていた。