君と恋の歌


「え…あ、はい…」


少し戸惑いながらも店を出ると、空が俺を見上げる。


「空太さん、いいの?」

「うん。ケーキのお礼」


空はあんなケーキのお礼がこんなに立派なものでいいのかと訊いたけど、俺にとってはケーキのほうが何倍も嬉しい。


「ありがとうございます。とっても美味しかった」


それに、その笑顔だけで、俺は幸せになれてしまうんだから。