君と恋の歌


「ありがとう」

助手席のドアを開けて、空が降りる。


ワンピースの裾がふわりと風に揺れる。


空が背景の夜景に溶け込んで、すごくきれいに見えた。


「空、今さらだけど、その格好似合ってる」

空は照れ臭そうに笑ったけど、「ありがとう」と目を見て言った。


ビルに入ると、撮影の時に担当してくれた人がいて、軽く挨拶をしてからエレベーターに乗った。


空がコートを手にもって、そとの景色を見つめた。