ソファには、まるで子供のようにコクッコクッとしながら寝る空がいた。


「ふっ」


これでお嬢様はないか…


なんて思いながら毛布をかけると、気持ち良さそうに笑った。


空が眠るソファの下に座って本を読み始めると、静かにゆっくりと時間が流れていた。


「…ん」


ときどき寝言を言う空の頬を指でつつくと、毛布にもぐって隠れた。


それがおもしろくて、かわいくて、何度もやってしまった。