仲良くなっていくうちに、
久美の周りには人が増えた。
亜希が話しかけてくれたおかげで、
少しずつ友達も増えた。
あまり一人で過ごすことも減ってきて、
久美の日常は充実していた。
「くーみっ!体育祭の種目決めだって!」
亜希が嬉しそうに私に話しかけてきた。
私の学校では前期に体育祭。後期に文化祭とわかれてイベントがあった。
前期の今は体育祭について話し合う事が多かった。
勿論、私はスポーツなんて興味なかったけど、ちゃんと話し合いに参加していた。
「久美は何に出るの??」
「んー私スポーツできないし、綱引きかなー?亜希は??」
「私は、学級対抗リレーと学年色別リレーと部活対抗リレーかな?」
「え!?全部リレーって…亜希中学何部だったの?」
「んー陸上やってた。大した成績はとってないけど」
「や、十分凄いじゃん!」
私は目を見開いて亜希の顔を見た。
亜希はあまり嬉しそうではなかった。
それでも、ありがとっと一言言った。
話し合いが決まり、私は綱引き。
亜希はリレーを頑張ることになった。
「頑張ろうね、久美」
「うん!」
こうして種目が決まり、
体育祭まで頑張ろうと盛り上がった。
そして、いよいよ体育祭当日を迎えた。
