いいじゃん、俺の彼女になれば。

立ったまま、しゃがんだゆるふわ王子をキッと睨んだ。



すると……。



「あー、大丈夫、大丈夫。
気にすんなって」



っていう、およそこの場に似つかわしくない言葉を告げられた。



しかも、それ。



ぶんぶん手を振る満面の笑み付き。



やばい、この人、理解不能。



「礼とかそんなの、全然いいから」