こんな自分、恥ずかしすぎる。



そう思ったとたん、我にかえった。



「えっと……。
ご……めんなさい。
聞いてくれてありがとう」



ゆるふわ王子から顔をそむけて、そそくさと涙をふく。



そして、急いで立ち上がった。



もちろん、自分の状況が怖くなったから。



すばやくあたりをきょろきょろ見回す。



「…………」