あの女の子に……。



そんなことをぐるぐる頭の中で考える。



「あー、違う違うっ」



琉玖に頭をわしゃわしゃ撫でられた。



「ひとりで買いに行ったの。
で、たまたま。
あの子と途中一緒になって。
それで、あの子もあの店に行くところだっていうから。
一緒に店まで行ったんだよ」



「…………」



「でーも。
俺、ちゃんとひとりで選んだし。
つか、もちろん、別行動だってば」