いいじゃん、俺の彼女になれば。

ものすごーく大人しく生きてるっていうのに、なんであたしってば、こんなんなのかなー。



そんなことを考えてたら、涙がぶわっとあふれ出た。



うぅ、ツライ……。



そんなあたしの目線の先、かなり離れたところを、女子たちが楽しそうに歩いている。



みんな、4~5人ぐらいの仲良しグループ。



いいなぁ……。



それを羨望のまなざしで見つめながら、あたしは、はぁーっと大きなため息をついた。



というのも、あたしには……。



16年間、友達と呼べる存在がいないから。