いいじゃん、俺の彼女になれば。

とか言われちゃう?



でも、呼べないものは、呼べないよ。



「…………」



あたし、またひとりに戻っちゃうのかな。



……さみしいな。



そんな風に思って、肩を落とした。



その瞬間……。



「んじゃ、しょうがないな~」



ゆるふわ王子は、ちょっとだけ不機嫌な声で言った。