いいじゃん、俺の彼女になれば。

「そりゃーね。
南って名字も気にいってるけど。
俺、琉玖って名前、すげー好きなの」



「…………」



そ、そ、そんなことを言われても……。



琉玖って呼んだあげく、捨てられたんじゃ、目もあてられない。



だって、あたし。



ゆるふわ王子にとって、“彼女”でも……。



“好きな女の子”ではないんだよ?



そこんとこ……わかってる?