いいじゃん、俺の彼女になれば。

万が一“琉玖”なんて呼んで……。



これ以上、ゆるふわ王子にハマったら、どうしよう。



タイムリミットは、明日なのに。



そう思うと、気軽に名前なんて呼べれない。



「いいじゃん……。
このままで……」



そう告げるのが、やっとのこと。



それなのに……。



「なーんで?」



ゆるふわ王子は、あたしの手を握ったままポケットにしまった。