「はぁ?
なに言ってんの?」



ゆるふわ王子は、机に置いたお菓子の山を抱き寄せながら、あたしをにらんだ。



「あげるわけないじゃん。
コレ、全部、俺の」



……って。



「おまえは、幼児かっ!」



思わず叫んで、お菓子を取り上げ……。



その勢いのまま、お弁当箱をパカッと開いて、卵焼きをゆるふわ王子に突きだした。



「はい、口開けて」