「さぁさぁお集まりの皆々様、これよりご覧にいれまするは極上の、これまでにない美しさにございます!

始まりは100から!

存分に吟味なされよ!」





ここはある歓楽街の、ある建物。




中では夜な夜なある取引が行われている。




客層は幅広く、小さな子供から杖をついた老人まで、老若男女様々だ。




司会はスラッとした体躯の男とも女ともつかない中性的な声に中性的な美しい顔立ち。




一人称も私のため性別不詳だ。




噂ではオネェらしい。




「ぉおぉおぉぉ!!」




そんな司会が舞台袖に消えて暫く、檻に入れられた下着姿の美しい少女が奈落から現れた。




そのあまりの美しさに会場中が沸き立った。




まだ5歳か6歳の筈なのにこれまでのどれよりも美しく、気品に溢れていた。




そしてこれまでのものと違い、客に媚びを売ることもなく、ともすれば睨んでいるかのような目つきに会場は一層の盛り上がりを見せた。