告死天使

―2000年・6月。
再び文化祭の季節。

俺は2カ月ぶりに母校に来ていた。

相変わらずの浪人生、勉強ばかりの毎日。
…だが、この日だけは。

俺は開幕に合わせて校内に入った。
受付でもらったプログラムで、軽音楽部のライブの時間を確認する。

クラスの出し物にもバンドの演奏にも、もう関わっていない。
だから、「お客」として、閉幕までゆっくり楽しむつもりだった。