―2000年・7月。
その翌週、予備校の教室。

俺の日常だった…。
冴えない浪人生。
勉強への意欲も、今となってはさほどない。

…実は、芸大に進むことすら、無意味なように思い始めていた。

そこに入り、そこを出て…そのあとうまくやっていける確信がなかった。