あ……確かにね。
柚月の言ってることは、自分でもよく分かった。
私は一年生のとき、あからさまに男子を避けるような態度をとってたからなあ。
「まぁ、ね」
私は柚月に対して、困ったような笑顔を向けた。
「……中学校のときみたいな思いをするのは、嫌だからさ」
続けてそう言った私に、柚月も困ったように笑った。
柚月は全部知ってる。
私が翔平にずっと想いを寄せていたことも、りんに翔平を取られたことも。
……私が今もずっと、りんのことを心のどこかで憎んで大嫌いだと思っていることも。
「愛ちゃんは、悪くないよ。きっと私が愛ちゃんの立場でも、そのりんちゃんって子のことを恨むと思う」
柚月のその言葉に、私は微笑んだ。
「りんのことは嫌い。今でも大嫌いだけどね、翔平のことは嫌いになれないんだ。……りんを選んだ翔平のことを、今でも好きだと思っちゃうことがあるんだ」
何で翔平のことを嫌いになれないんだろうって思うけど、その答えは自分でも分からない。



