次の休み時間、私の席に柚月がやってきてふたりで話していたら、そこに無表情の宮間くんが
「宮原さん」
と私の名前を呼んで、肩をポンポンと叩いてきた。
急な出来事に一瞬だけ体が強ばったけど、私は宮間くんに視線を向けた。
……きっと、さっきのことだろうな。
私が宮間くんから逃げるような態度をとったから。
宮間くんは何にも悪くないのに、ごめんね。
柚月をチラッと見ると、柚月はことの流れが全く分かっていないんだろう。
とても不思議そうに、私と宮間くんの顔を交互に見比べていた。
「なに?宮間くん」
宮間くんの言いたいことは分かっていたけど、私は何も分からないふりをして宮間くんに尋ねる。
宮間くんは少しだけまぶたを伏せて、
「……さっき」
と、よく耳をすまさないと聞こえないくらいの声で呟いた。



