太陽を追いかけて



その横顔は、おじいちゃんに恋焦がれているような顔で。


今までに見たことがないおばあちゃんの表情に、胸がぎゅっと締め付けられた。


『やけん愛莉も、いつかは誰かの太陽になりなさい。愛莉なら大丈夫やけん。ばあちゃんが保証する。そして、愛莉もその“誰か”に、照らしてもらいなさい』


……なにも、言えなかった。


おばあちゃんの言ってる意味が分からなかったわけじゃない。


ただ、ただ。


翔平と心から笑いあった日々を思い出して、泣きそうになるくらい、なにも言えなくなるくらい。


胸の奥が、痛くなっただけなんだ。