おばあちゃんがきてからしばらくは、私が小さかった頃の話や、お母さんがまだ赤ちゃんだった頃の話で盛り上がった。
おばあちゃんから、
“愛莉のお母さんはちぃーさい頃ね、すごーく泣き虫やったと”
って聞かされたときは、すごく驚いた。
だって、仕事をバリバリこなしてる今のお母さんからは想像もつかなかったんだもん。
お母さんが泣いてるところなんて、見たことがないに等しいし。
あとは、おばあちゃんとおじいちゃんの恋の話もちょっとだけ聞かせてもらった。
なんとね、おばあちゃんが女学院に通ってる頃から付き合ってたんだって。
おばあちゃんが一回ストーカー被害にあったことがあったらしいんだけどね。
そのあとから毎日、おじいちゃんがおばあちゃんを家まで送り届けてあげてたって聞いたときには、私まで胸がキュンとしちゃった。
……なんて、そんな話を聞かせてもらっていると、急におばあちゃんが、
『……愛莉は、おらんと?』
って、私を見て目を細めた。



