そしてその約2週間後。
あの道端にあった太い桜の木の花びらが完全に散ってしまい、緑の葉をつけ始めていた頃。
私の恋も、あっけなく散った。
……予感はしてた。
もしかしたら、そうなってしまうんじゃないかっていう予感は、少し前からしてたんだ。
『なぁ、愛莉。俺さ、新田さんと付き合うことになった』
いつも通り一緒に学校から帰っていた翔平にそう言われたのは、ついさっきのこと。
『え?今、何て言った?』
『だから……』
『あはっ、上手く聞き取れなかったみたい。ごめんね?』
笑っては見たけど、上手く笑えているのかはわからない。
だけど多分、自分が思ってる以上に顔がひきつってるだろうなと思った。
『愛莉、ちゃんと聞けよ。お前には一番に言おうって思ってんだから』
もう少しで私たちの家がある住宅街に入ろうかというところで翔平が歩いていた足を止めて、私の方に向き直った。



