このまま好きだと言えたとしたら、どれだけ楽なんだろうって。
翔平のことが好き。
今の流れに任せてそう言ったら、翔平はどんな反応をするんだろうね。
驚くのかな。
それとも、嬉しそうに笑ってくれるのかな。
……ううん、きっとそのどっちでもない。
私が翔平にこの想いを伝えたら、翔平は多分、困った顔で笑うと思うんだ。
だって翔平にとって私は、何よりも大切で大事な“友達”だから。
“友達”だからこそ、翔平はきっとものすごく困った顔をする。
『ま、愛莉はこう言ってるけど、俺たちなんだかんだで仲良しだから。それよりさ、名前、なんだっけ?』
『え、えっと……新田りん、です』
『新田さんだな。これからも愛莉と仲良くしてやってよ』
そう言って翔平はにかっと歯を見せて爽やかに笑った。



