りんの顔を見ると、なぜか頬を真っ赤に染めて翔平のことを見ている。
私はそんなりんに向かって、りんがさっき私にしてきたようにそっと耳打ちした。
『もう、りん。翔平のこと見すぎだよ。私が恥ずかしいじゃん』
このときの私は、りんが顔を真っ赤にした理由を完全に勘違いしてたんだ。
りんはきっと、
“愛莉ちゃんの好きな人はこの人なのかぁ”
“愛莉ちゃんはこんなタイプの人が好きなんだね”
っていう想像をしながら翔平を見てるんだと思ったの。
だから、私は何にも思わずに翔平にりんのことを紹介した。
『翔平。あのね、この子、りんって言うんだ。私の友達だよ!』
このときの私の行動が、この先ずっと自分自身の心を苦しめてしまうとは思いもせずに。



