今まで翔平への恋心を誰かに打ち明けたことはなかったけど。
『あのね……』
……でも、この子になら言ってもいいのかも。
いつだってふわふわした笑顔で笑ってて、明るくて、優しくて。
私のことを友達だと慕ってくれるこの子になら……
今まで誰にも言えなかったこの気持ちを言ってもいいのかな。
『私の好きな人ね、小学校が一緒だった、小さい頃からの友達なんだ……』
給食を食べる箸を少しずつ動かしながら、私はりんに胸の奥底に秘めていた気持ちを話し始めた。
『きっと向こうは、私の気持ちに気付いてないの。私だけが好き。翔平が私に言ってくれる“好き”や“大切”は、私が翔平に対して思ってる“好き”や“大切”じゃない。きっと、そう』
自分で言っているうちに、涙がこぼれてしまいそうになった。
『愛莉ちゃんの好きな人、翔平くんって言うんだね。小学校は一緒だったって言ったよね?じゃあ、中学校は?廊下で探してたのが翔平くんだったとしたら、中学校も一緒なの?』
『うん。中学校も一緒だよ。クラスは離れ離れになっちゃったけど、毎日の登下校は一緒にしてる』
『え、そうなんだ!でも、翔平くんは愛莉ちゃんのスキに気付いてないんだ……』
私に共感してくれるように、切なそうに呟いたりん。
りんは、本当に優しいな……。



