──りんは中学のときの同級生で、誰もを魅了させてしまうようなふわふわな笑顔を持つ女の子だった。 天然で、よく笑って、明るくて。 仕草や言葉づかいも女の子らしくて。 ……だからこそ、翔平(しょうへい)はりんを好きになったのかもしれない。 私は今でも脳裏にはっきり覚えてる。 あの日、翔平から言われた言葉を。 『なぁ、愛莉(あいり)。俺さ、新田さんと付き合うことになった』 忘れたことなんてない。 一度たりとも、忘れたことなんて。 というか、忘れられるわけないよ。