嘘をつかずに、全てありのままを話そうと覚悟をもう一度固めた。
何から話せばいいのか分からなかったけど、大切なのは何から話すかじゃない。
とりあえず言わなきゃいけないこと、伝えなきゃいけないことを話すのが大切なんだ、そう思って私は全部を話した。
小学生のときからずっとずっと、片想いしていた相手がいたこと。
その片想いの相手を中学のときに出会ったりんにとられたこと。
りんは、私がその人のことを好きなのを知っててやったってこと。
それからりんのことがずっと大嫌いだったこと。
だけどそれは全て私の勘違いで、本当は私が悪かったこと。
昨日、仲直りしたこと。
……蒼汰とりんが両想いだったことを知って、嫉妬しちゃったことも。
蒼汰がりんのことを大切だと言ったから、不安になっちゃったってことも。
全部、自分の本当の気持ちを言った。
もちろん、お母さんとのことも蒼汰に話した。



