いい子そうだし、何よりすごく可愛くて女の子らしい。
少し長めのボブにしている髪の毛はふわっとしていて柔らかそうで、彼女からただよう心地のいい香りは、シャンプーの香りなのかな。
雪のように真っ白な肌、チークをしているわけじゃなさそうなのに程よく赤みを帯びた頬。
目元は絵に書いたようなきれいな二重で、まつげだって濃くて長い。
まるで女の子の憧れを全て持ち合わせたような彼女。
そんな彼女と友達になれば、私ももう少し女の子らしくなれるんじゃないのかな。
翔平に、見てもらえるんじゃないのかな。
そんな気持ちも、きっと彼女の“友達になって”という言葉に頷いた理由の中に無意識にあったんだと思う。
『え、本当?やったあ!この学校での友達は、宮原(みやはら)さんが一番だ!』
目を細めてにこにこ笑う彼女を見ていると、私まで嬉しくなった。



