私は小城玲子。
私は高校生の教師をしている。
といっても、まだまだ教師歴3ヶ月の新米だ。
小城というなかなか珍しい名字の私は「コジョー」と学生たちに呼ばれている…。
「オシロ」だけどなァァァァ!!!!!!
ったく、読み方が違うだけで人の名前というのはここまでアホらしくなれるものなのか?
コジョーってなんだ!?オコジョ的なアレか!?
まぁ、何だかんだ言っても生徒に愛称(なのか?)でよんでもらうことは悪いことではない。
学校で必死に「いい先生」を演じた賜物といっていいだろう。
ああ、良くやっているわ、レーコ。
ほとんど職場にはジジィババァしかいないのに、本当は結婚したくてしょうがなくて男に飢えてるくせに。
にこにこ笑顔で「おはよう」
にこにこ笑顔で「さようなら」
本来ガサツで無愛想なあなたには拷問同然でしょう。
ああ、ありがとう。分かってくれるのはあなただけだわ…
と、むなしい一人芝居をしていたら
「小城先生!」
呼ばれて
すかさず私は「アァン?じゃますんなやボケが」などといわずに
「はい、どうかしましたか?」
にこにこ笑顔で