俺は食欲を無くし、残りの授業を受ける気力も無くしていた。
(もう帰りたい…)
(なんか全部投げ出したい気分だ…)
俺は荷物をまとめて保健室にむかう。
保健室に入ると、俺は先生に顔色が悪いと言われ、体温計を渡された。
熱がないと帰れないと思った俺は、脇に思いっきり力をいれて体温計を温める。
まるで小学生のズル休み…
「ちょっとアンタ!体温計を脇でこすらないでよ!」
「あっすいません…」
「まぁ熱はないみたいね。」
体温は平熱を下回る35度だった。
「どうするの?早退する?」
「はい…帰ります…」
「じゃ、お大事にね。」
保健室の先生に礼を言い、そのまま自転車置き場に直行…
そして自転車にまたがり、憂鬱な気分のまま帰路を辿って行く。
帰り道の交差点…
俺は信号無視の車に引かれそうになった…
しかし、そんなことはどうでもいい。
死ぬことよりも水橋さんにフラれることの方が怖いのだから…
俺は家に帰ると制服のままベッドに横たわった。
(明日の朝まで寝てやろう…)
(明日は祝日だし、明後日まで寝てやろうか…)
(いや、この際、夏休みまで休んでやろう…)
(そうすれば何連休だ?)
(俺の心を癒すにはそれくらいの休みは必要なはず…?)
(よし!!決めた!!)
(引きこもろう…)
【このまま月見くんは精神的に追い込まれてしまい、引きこもりになってしまうのか?】
【それとも頑張って立ち直り、水橋さんを彼女にできるのか?】
【それは夏休みに起こる最後のドラマで明かされる】
