朝…

しかし俺は夢の中…

「水橋さん!!俺と付き合って下さい!!」

『月見くん…』

『私…大杉と付き合うことにしたから…』

「うぇ!?」

『バタンっ!!ガシャン!!』

俺は現実に引き戻されると同時に、豪快にベッドから転がり落ちた。

「痛たたた…」

そして俺は、寝ぼけたまま起き上がり、目覚まし時計で時間を確認するためベッドに歩み寄る。

「んっ?!」

俺は誰かに足を引っ張られた

いや、コンセントのケーブルが足に絡まっていた…このままでは骨折…俺はとっさの判断でベッドにダイブした!!

布団に顔を埋めた状態の俺は恐る恐る顔を上げる。

「うぇ!?」

そこにあるのは朝の9時を無音で表示している目覚まし時計…

(はい遅刻…)

俺は逆に開き直ってゆっくりとリビングに降りて行った。

母さんや父さんはもう仕事に行っているので、家にはいない…姉貴は大学か…それとも警察か…

俺は朝シャン…朝からシャワー?朝からシャンプー?どっちでもいいがお風呂で汗を流してから学校に行くことにした。

シャワーを浴びて、自転車に乗り気持ちよく学校に到着。

いつもの登校とは違う…遅刻をして学校に行くと校内はとても静かだ。

特に自転車置き場には誰もいない……と思ったのだが俺と同じく遅刻をしているやつが一人…

『カシャン!!』

俺は自転車の鍵を閉めて大杉のいるほうへ歩いていく…