ひらひらと桜が舞う春、僕“日倉誠”は無事高校へと入学することが出来ました‼
新しい制服を身に纏い学校の正門前でグーと延びをした。   



  
僕には生まれもっての不運が捕り手いている…
小さいころは車に引かれそうになることなんて日常茶飯事だった。
小学校などではそれでいじめられることなんて僕にはあたり前だった…
だから僕が高校に入れるなんて奇跡の次の奇跡だ。
きっと神様がくれた褒美だと思って通知がきたときとびはねてしまった。

…なんと恥ずかしい。

さっき小学校ではいじめられたと言ったが、そんな僕を助けてくれる友人はいた。

従兄弟、幼なじみ、どちらにもとれる人物だ。
いつも僕を助けてくれた。

彼は僕の不運のことを知っていていっしょの高校を選んでくれた。


「おい。」
後ろから声がしたのでひゃっとマヌケな声が腹から出た。
振り向くと“彼”がいた。

彼の名は“日倉隆”従兄弟なので名字はいっしょだ。
彼は力が強い、そして誰よりも優しい。彼の親はもういなく、
僕と一緒に今は住んでいる。
張り切りすぎて先に来たはずなのに…



「いきなり脅かすなよタカ。」
僕はタカ。タカは俺のことをマコと呼ぶ。
彼の胸には、青く光る石がかけられいる。
僕の胸にも赤いのが、これは唯一僕の父がくれた物だ。タカとお揃いで。


「何突っ立ってんだ?先に家出てったのに。もうすぐでチャイムなるぞマコ。」

タカは自分のケータイの時計を見せてくれた。
確かにやばい…

僕達は走って門を潜った。