とある日・・・・



救護に関する座学を済ませ、執務室へ戻ろうと歩いていると、



「アランなんか、もう知らないっ!!」


聞き慣れた声と、よく聞くセリフが、耳を掠める。



ファル様だ・・・。


足を止めて、声が聞こえた方を見てみると、
案の定ファル様が、こちらに向かってくるのが見えた。



そのファル様は、大きな目に涙を溢れんばかりに浮かべ、なんとも言えない表情だった。