「・・・っ」


それは、なくなった話のはず!

でも、それを色んな方にルイが言って回るから、私は合わせて頷くしかなかった。



ひとしきり、挨拶を終えたルイは、私に手を差し出す。


「一曲、踊って頂けませんか?」


それは、ダンスの誘いだった。


断る理由はないし・・・



「はい・・・」


私は、小さく返事をして、ルイの手をとった。




幾度となく、練習はしたけど・・・


やっぱり緊張する。